国が承認審査を進めている初の純国産インフルエンザ治療薬「CS−8958」が、強毒性鳥インフルエンザ(H5N1型)に効果のあることを、東京大医科学研究所の河岡義裕教授(ウイルス学)らが確かめた。26日、米科学誌プロス・パソジェンズに発表した。
マウスにH5N1型ウイルスを感染させて実験した。それによると、薬を投与しないマウスはすべて死に、別の治療薬「タミフル」を投与した場合の生存率は5〜9割だった。これに対し、CS−8958は7〜9割と効果が高かったほか、タミフルが効きにくい耐性ウイルスにも効果を維持した。 CS−8958は第一三共が開発から製造まで行い、今月、国に承認申請した。年内の発売を目指している。吸引タイプで、1回の服用で効果があるとされる。タミフルは5日間続けて計10回経口する。 世界保健機関(WHO)によると、2月17日現在の感染者は東南アジアを中心に478人(うち死者286人)。現在の治療薬には主流のタミフルとリレンザ、今年1月に発売された点滴薬ラピアクタの3種類ある。河岡教授は「タミフル耐性ウイルスの流行に備え、新しい薬を用意することが重要だ」と話す。【関東晋慈】 【関連ニュース】 タミフル販売:輸入代行業者ら薬事法違反容疑で再逮捕 タミフル:無許可販売容疑で再逮捕へ 東京の輸入業者 「タミフル」事件:個人輸入代行業者4人を釈放 大阪府警 タミフル:副作用不認定 医薬品機構側が勝訴 岐阜地裁 タミフル:輸入代行業者ら逮捕へ 違法広告容疑で大阪府警 ・ <雑記帳>「新潟おでん」売り出しに市民らが新組織発足(毎日新聞) ・ <リコール>スズキ、日産、ダイハツが届け出(毎日新聞) ・ 法科大学院、全国初の入学者なし=合格者ゼロで再募集せず−姫路独協大(時事通信) ・ 「重大な結果、痛惜の念」=相談への対応強化−警視庁(時事通信) ・ 国家公務員、65歳まで勤務なら人件費2割増(読売新聞)
by aorzx1ffkb
| 2010-03-03 11:19
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